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躙り口の野望
今どきの賃貸物件で和室があるだけラッキーなのですが、これを茶室にするにはたくさんのハードルがあります。
もちろんですが躙り口(にじりぐち)は普通付いていませんw
ベランダを露地にして、客はベランダから窓を開けて和室に入るとします。
その際にかがんで入ってもらうよう、入り口は小さくしたいのです。
これを障子3枚で実現します。
前回の障子の作り方をベースに進めていきます。
障子3枚の構造
うちの窓は縦長二枚です。
こんなです。
ここに障子を3枚付けることで、躙り口を実現します。
3枚の障子は↓このような設置方法と動き方です。
- 障子1:カーテンレールにかける。自由に動くので、日常生活に窓を開けたいときも便利。
- 障子2:カーテンレールの支えにかける。全く動かない。
- 障子3:窓にくっつける。窓に連動して動く。
構造は斜めから見ると分かります。三層になっていましてね、
この3層構造により躙り口の障子だけが、窓を開けると動くのです(^-^
設置方法
障子2
「障子2」は、カーテンレールと木枠の間の金具に引っ掛けます。
こんな風に。
これにより、「障子1」が動くスペースができます。「障子1」も「障子」2も同じカーテンレールにかけていたら両方動けなくなりますからね^^
障子3
「障子3」の設置方法は、つっかえ棒を使います。
このように窓につっかえ棒を付けます。
そこに、ハリガネでクリップを2個つけます。
クリップで障子3をはさみます。つっかえ棒は「障子2」で隠れて見えないようにします。
完成
こんな風に、すっきりと仕上がります(^-^
躙り口を開けたところ。
茶室として使わないとき、窓を開けたければ左側の「障子1」をスライドして開けられます。
くぐってみた(動画)
着物で躙り口をくぐり、掛軸に挨拶するところまで撮りましたよ。
今後
さて、そろそろ茶室の中が出来上がってきました。
次のステップは外側です。
- 外から見た窓がメタリックで味気ないので、木目調など、なんとかする。
- ベランダに石を敷く
- 木を植える
このように、露地を整えて茶室という異世界に入る心の準備をします。