おうちで楽~に着る用に、羽織、羽織紐、リバーシブルの角帯を仕立てましたよ!
目次
とても楽~な仕立て方
僕の夢は毎日着物で暮らすことです。
でも、家では家事と育児に追われて、
- 皿洗いでは袖が濡れるから、毎回たすきがけ
- 子供に引っ張られて、毎回 羽織紐が壊される
- 子供と遊んで突然暑くなったりして、脱ぎ着が大変
など、色々と問題だらけで、毎日は着ていられなかったんです。
※ 子供は0歳と3歳です ^ー^;
週に1~2回の踊りの稽古に出る時だけ、街着として着物を着ていました。
ところが、ここ数年のノウハウの蓄積により、ここにきて突然、楽な仕立てで毎日着物を着られるようになりましたよ!!
着物、角帯、羽織、羽織紐の4つに分けて解説します。
着物
いかがでしょうか、袖が細くてちょっと違和感という感じでしょうか。
ストレッチ素材
ジーパンやチノパンなどの洋服も、最近はストレッチ素材が普通になってきましたね。
やはり一日中着て過ごすにはストレッチがきいていると、とっても楽になります!!
今回は コットン98%ポリウレタン2% のストレッチ素材でした。
着物って上半身はゆったりしているのでストレッチは効いていなくても関係がないのですが、下半身はお尻周り、足周りで窮屈に感じることがありますから、この辺りがとても快適なのです。
筒袖(つつそで)
まず、一番大きなポイントは細い袖。肩の袖付(そでつけ)から、段々と細くなっていきます。
これにより、料理や皿洗いが、洋服と同じ感覚でできます!
掛衿(かけえり)なし
ふつう着物は、衿(えり)を二重にして、首周りにシッカリ感を出します。
しかしシッカリし過ぎると、一日中着る人としては疲れてしまうのです。
ある程度フニャンフニャンした衿の方が、リラックスした気持ちで着続けられます。
羽織
筒袖(つつそで)
子供がまだ小さいので、水仕事が1日中、頻繁にあります。
そうすると、その度に割烹着やたすき掛けなどしていられないので、袖は着物と同じく筒袖(つつそで。細長い袖)に仕立てました。
乳(ち)
羽織紐をカニカンで固定すると、子供に引っ張られて頻繁に壊れているので、直付けできるよう、乳(ち。羽織紐を付ける小さな輪)を大きめに取りました。
ポケット
さらに、ポケットも付けましたよ!スマホを懐(ふところ)に入れるとポロリと落ちそうでいつも怖いので。
掛衿(かけえり)なし
着物と同じく、羽織も衿回りの布を減らすべく、二重の衿を一重にしています。
衿って縫い代(内側に縫いこんだ部分)も含めると、掛衿付きだと、合計9枚も同じ個所に重なっているんです!
羽織も合わせると、18枚にもなります。
普通の洋服なら衿は本体との縫い合わせ部分は5枚で済んでいるんです。
布が首周りに多くなるほど、1日中着るときの負担は大きいということです。
裏地
男の着物は地味~~~ですよね!女ものと比べて、色や柄がとても限定されています。
僕も赤とか着たいなぁ。。とずっと思ってきました。
そこで、羽織の裏地なら、普段は外から全く見えないので大丈夫!!
自由に自分向けのオシャレ(?)を楽しめます。
今回の裏地には、派手~な赤地にかわいい鶴や亀の丸紋。
裏地があるので、冬には少し暖かめ。
角帯
軽い、しめつけない
角帯は、通常4メートルです。
これだけの長さの布を腰に巻くというのは、想像に難くないと思うのですが、なかなか重いですし、しめ付けもなかなかです。
これを1日中付けるのは、パジャマやゴムひもズボンより、ずっと疲れます。
それを、これまで3メートルのものを開発して、少し楽になっていたんですが、今回はなんと
1メートル
です!!
軽量だし締め付けないしで、一日中着ていてもとても楽なんです!
リュックのアジャスターで固定
ただし、1メートルだと結び目は作れません。リュックサックのヒモ用のアジャスターで固定し、長さを調節します。
そうするとルール度外視なので、フォーマルな結婚式や茶席には着ていけません。
あくまで家用を想定しています。
そのうちこれで外出したいですが。。羽織をしてしまえばアジャスターは見えないですし 😉
リバーシブル
今回はリバーシブルにしたので、毎日表裏を返して、コーディネートを楽しんでいます♪
1メートルだけなので、材料費もとても安い♪
羽織紐
布で作る
羽織紐は、布で作った平紐。
ビーズ羽織紐はよく作る人はいますが、布から紐を作ろうなんてなかなか思わないですよね。
僕が男だからなのか、どうしてもキラキラした光るものを身に着けるのに違和感があるものでして。。
簡単に作れる
ミシンの直線縫いをちょっとするだけで、簡単に作れます。
布は43cm ×5cm が二枚だけ。
自分の好きな布・色・柄を選んで羽織紐作れるなんてとっても嬉しいのです^^
頑丈
カニカンやSカンと比べて頑丈なので、子供に引っ張られても、全然大丈夫♪
直付け
カニカンを使わずに、羽織の乳(ち)に直接結んでしまう方式を直付け(じかづけ)と言いまして、江戸の雰囲気が出ます。
羽織の脱ぎ着の度に、羽織紐を結ぶなんて、粋でかっこいいですよね~~ 😀
集大成です
いかがだったでしょうか。「普段の暮らしに合う着物がほしい」と思い続けて、ようやくたどり着いた感じがします。
こんな着物がほしくなったら、呉服屋さんでのお誂え(おあつらえ。オーダーメイド)では、
筒袖で、掛衿なしでお願いします。布地はストレッチ素材で。
などと言えば伝わるでしょうし、裁縫好きな方はぜひご自身でやってみてください^^
質問があれば info@wkimono.tokyo までどうぞ。