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カーテンレールに障子をかける
近年は和室の賃貸物件が減っているのに加え、和室から障子も消えてカーテンレールになってしまっています。
賃貸だと返却時に障子に穴がプスプスあいていることでしょうから、全部カーテンになるのはごもっともな話です^-^;
そんな時代の流れに逆行し、カーテンレールにかけられる軽量な障子を作ります!
ジャバラ障子に挑戦
細かいジグザグな折り目の和紙でカーテンにならないかなーと挑戦してみました。
和紙だとペラペラで弱いので、厚めの接着芯ならちょうど良いだろうということで、↑ こんな材料です。
これをジグザグに折って、
糸を通します。
下には支えとして、つっぱり棒をつけます。
結果はこの通り。。
接着芯自体の重みで、上の方がジャバラにならない(T-T
失敗です。この方向はあきらめて、別の道を探ります。
障子ごと作る
それならば障子ごと作ってしまえということで、百均の角材で枠だけ作れば障子になるのでは?というアイディアです。
↑こういう形に角棒を並べて、その上から和紙を貼るだけで作れるのでは?と。
これなら軽量なので、和紙の接着力だけで角棒を支えられるはず。そしてカーテンレール側もその重みに耐えられるはず。
さらに、百均だけで済むのでお値段はなんと、障子1枚あたり324円。
買うものはこちら。
- 和紙
- 工作材料の、木の角棒を2セット(1セット三本)。ダイソーで、サイズは91cmの長さ、太さは6mm四方。
↑メロンパンも、ついつい一緒に買ってしまうのです(^-^
あとは枚数によらず、
- おしゃれなクリップ
- ハリガネ
- 水のり
も必要です。
それでは手順を追っていきましょう!
サイズを測る
高さはカーテンレールより短い必要があります。
下に少し隙間は必要ですし、カーテンレールと障子の間にクリップを配置しますので。
うちの「床からカーテンレールまでの高さ」は175.5cmでしたが、5cm短くして出来上がり高さは170.5cmとします。
角棒を切る
角棒は1本あたり91cmでしたから、二つ合わせて182cm。ちょっと長すぎるので、あわせて170.5cm(出来上がり長さ)のところでハサミで切ります。
木材ですが、グリグリすると意外と切れます。
横も同様に、83.5cm(出来上がり幅)で切り落とします。
※ 木材同士を接着する必要はありません。今回使っている木材は細くて軽いので、和紙の接着力で十分に支えられます。
水のりを塗る
「障子を貼る」というと、「専用の糊を溶かして筆で塗る」イメージがありますが、実際には何でも貼り付けられます。今回は文房具用の水のりを塗ります。
こういうやつです。
長方形の形に角棒を置き、上の面だけにのりを塗ります。
和紙を乗せる
筒状に丸まった和紙を、上からくるくると
乗せて、貼っていきます。(スペースが狭いので他のものが映ってしまいました)
乾いたら
翌日、乾いたら全体を裏返して、はみ出た部分をさらに貼ります。
↑これを、↓こんな風に内側に折り込んで水のりで貼ります。
クリップを付ける
カーテンレールにハリガネでクリップを2つ付けます。
吊るして完成
クリップで障子の上端をはさんで完成です!シンプルなのでスタイリッシュ、かっこいいです~^^
324円で作れる障子
いやー今回もびっくりでした。
障子がこんなに簡単に安く、しかもかっこよく作れるなんて。
今まで僕らが「伝統文化」としてあがめてきたものって、そんなに難しくはないのかも、ひょっとしたら。
そこにあるものを、簡単に組み合わせて作れるものが、テクノロジーの少ない古い時代でも民衆に広く行き渡るのかもです。
この調子だと「ふすま」とか「びょうぶ」も簡単だったりしてw
動画
同じ内容で動画も作りました。
今後
次回はこれを組み合わせて躙り口(にじりぐち)を作ります。
茶室にかがんで入る入口のことです。
さぁ、茶室の内側は完成してきました。そろそろ外側の露地などに手を出していきますよ~!