目次
ベランダに露地を作りたい
前回までで茶室の中はほぼできあがってきたので、次は外側を作りたい。
せっかくリラックスできる良い雰囲気の茶室を作ったのだから、入る前から「来るぞ来るぞ」的な雰囲気をかもし出し、「違う世界に来たんだよ君は」ということを伝えたいわけです。
苔むした地面に石が敷かれ、草木がしっとりと生えた中にある、木造の茶室。
外から見たらこんなイメージにしたいわけなのです。
実際は鉄筋コンクリートの賃貸アパートなのですがw まーなんとかなりますよ^^
ネットは高い
楽天だと
こんなんで1800円もして、さらに送料もかかるんですよ!w
石なんて重いから、さぞ送料も高いことでしょう。。
お金さえかければ、そりゃ高級で「正しい」茶室ができあがるでしょうが、そのお金を稼ぐために働くのが面倒くさいわけです。
茶室を作るために働いて働いて。。大工さんにお願いして。。
ようやく作った茶室を使える時間は週末の一度だけとか? 僕はそういうのヤなのです 😀
亭主がスローな時間の中にいてこそ、客も一緒にスローになれるのではと思います (^-^
下調べ
さて、中学校の理科で出てきた石の勉強を、今さらながらやりました。
やっぱり勉強の目的が分からないと身になりませんね。僕はその時、「なんでこんなつまらない暗記をしなきゃいけないんだ」と思っていました。
この茶室づくりプロジェクトは、単にきれいな石なら良いということではなくて、どんな種類の石でどのように採ってきたかというストーリーを客と共有することがすごく大事なのです。
では、勉強した内容をまとめます。
- 石には3種類ある。1.マグマでできた溶岩の石。2.それが砕かれて砂や泥となって堆積したり、生物の死骸が堆積した石。3.強い圧力や温度で変形した石。
- 多摩川にはすごいたくさんの種類の石がある。
- 上流から運ばれてくるので、川をたどるとどの川からの石なのかが分かる。
多摩川にはこれまで何度となく行きましたが、「石なんて灰色の丸いのだけだべ」と思い込んでいました。
二子新地に到着
昨日は雨と分かっていましたが、衝動を抑えきれず行ってきました。
寒かったー。
川の向こうに渡りたいだけなのに、信号待ち3分とか。この3分が寒くて長い。。雨が斜めに降り、風が熱を奪います。
川崎市側から多摩川をはさんで世田谷区が見えます。向こうは二子玉川で繁華街&ビジネス街。
楽天のビルが見えます。向こうは整備してあるので石はありませんが、さすが川崎市。自然なまま置いといてくれてますw 石ころだらけ、広い放題!
水量多め。
石を選ぶ
そんな風の吹きすさむ厳しい環境下で、風に飛ばされそうな傘を押さえながら下を見て歩きます。
ぱっと見るだけでもベージュ、グレー、黒、白、茶色などたくさんの種類が落ちています。
今まで全く気づきませんでした。
そうです、ネットで買わなくても、ここで石を選んで拾って帰れば良いのです。
僕はこれに気づくまで、1か月ほどネットを見ては悩んであきらめていました。
赤いの、茶色のきれいなのがあります。
左の薄茶色のは砂っぽいサラサラが見えますので堆積岩の中でも砂岩なのでは(予想)。
でも、僕の茶室の前に置く色としてはちょっと派手かな。。?と。
こちらも茶と白がきれい。こういう鮮やかな色のは「チャート」っていう石だと、ネットで見ました。
こちらのは白とグレーが層になっていますね。堆積する時に別種の砂が重なったのかなぁ。
こういう全然違うのが中でくっついている石は礫岩じゃなかったっけ。
ここまで真っ白なのもあるんだなぁ。
こちらはベージュ。ベージュもいいなぁ、迷う~
けっきょく、この真ん中の黒っぽい石を拾うことにしました。これは砂の感じもしないので泥岩(でいがん)と見ました。
こちらも同じ系統。
こういう石を、「君はクールだね、君はクールじゃないね、でも僕の個人的見解だから気にしないでね」という選別をして集めたのでした。
お試しでこれくらい、ビニール袋に入れて持ち帰りました。違ったら戻して別のをもらいに来ようと。
家に帰って洗ったらこの通り、つるつる ^^)v
後日乾いたら
乾かすとこんなんなりました。
結構ふつーの石ですね。。これはミスったかも?
いや、でも茶会の日は水をまくから、また黒くなるし、とりあえずこの石で進めてみます。
今後
Amazonでこんな土を注文しましたよ。
壁土の上に石をはめこんで、石を固定させるのです。
賃貸のベランダなので下にビニールを敷いて、その上で固形化させます。
すると必要な時だけ置いて、必要ないときは倉庫にしまえるというシステムです 😀
それではまたレポート致します。