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印象を左右する、意外に大事な風炉先屏風
風炉先屏風は道具の背景となり、全体の雰囲気や印象を左右する、実は以外に大事なものです。
普段のお点前では言及すらされせんが、自分で茶会の道具の組み合わせを考えるようになると、その存在を初めて意識するのです。
様々な柄やサイズがありますが、ほぼ全ては古典柄です。
今日はこれを、現代の布地を使って今風にリメイクする方法をお伝えします^^
現状
まずは現状ですが、こちら。
棚の後ろにある低めの屏風(びょうぶ)を風炉先(ふろさき)屏風と言いますね。
こちらの風炉先は、鳳凰柄の枠で内側は無地、上の方は隙間があいているというものです。
ここに、ツイードの生地をかぶせてしまいます。
ツイードといえば街で必ず見かける、コートなどに使われる生地。現代的感覚なら、ツイードを見ると「秋冬だな~」となりますよね。茶室でもその印象を作りたいのです 🙂
リメイクの手順
リメイクというほどでもないのですが、布をかぶせて洗濯ばさみでとめるだけですw
布を広げる
余り布なので、こんな感じでちょっと欠けています。だいたい2.5m × 1mくらい。
風炉先屏風のサイズより縦横ともに1mくらいずつ大きいと良いです。
風炉先を置く
風炉先の表が下に、裏が上を向くようにして布地の上に置きます。
布地を上下からかぶせる
周りの布を 下から→上から、このようにかぶせていきます。余っている部分はたたんでしまいます。
せんたくばさみ
30cmくらいきざみで、せんたくばさみで固定していきます。
布地を左右からかぶせる
左右の布地も、かぶせてせんたくばさみでとめます。
完成
あとは立ててみるだけ。
後から見るとこんなですが、
ほら、設置してみるとなかなかクール!
中央のたたみジワが気になりますが。。
道具を置くとこうなります!
ツイード素材に合わせて、
- 棚ではなくスチールラック
- 水指ではなくガラスのサラダボウル
- 建水ではなく焼き菓子の型
- 茶入の仕覆もツイード
としてみました (^-^)v
茶道の練習の次は、茶室づくり
茶道の稽古では一般的に、お点前を中心に習いますよね。
その中で道具の組み合わせなどを習っていく。
たまに茶会をして、本番での振る舞い方や実践を学びますね。
その後はいろんな点前ができるようになってきたら、次は茶室づくりだなぁと思います。
道具を組み合わせて、それに合わせた点前をできるようになったら、道具から作り出す印象に沿って、茶室全体もそろえていく。(アートとしての話でして、禅はちょっと置いておくとします)
すると主客の総合体験が、より深まっていくと思うのですよ^^
例えば今回で言うと「現代のカジュアル素材」としますね。
すると襖(ふすま)は和紙じゃなくて色あせたデニムを貼ってみたり。待合の椅子は木じゃなくてアルミだったり(冷たそうだけど)。天井や壁には木目の壁紙を貼ってみたりとか。
今のところそんな方向に進んでおりますので、またレポートします 😉