目次
ステップごとに詳しく解説
過去記事「カルタ結びの作り帯、の作り方を解説。」にて、ざっくりと作り方を解説しましたが、別の記事への参照もあったりと見づらかったので、ていねいに書き直してみます。
皆さまのカンタン着物生活への一助となればと思います^-^
裁ち落としサイズ
- 胴周り:112cm(だいたいでOKです)×36cm
- 結び目(2枚作ります。ともに同じサイズ):52cm×20cm
- 中に入れた帯板(PPシート):35cm(おなかにあててサイズが合えばOKです)×14.5cm
縫い代は2cmです。
出来上がりサイズ
- 胴周り:108cm(もうちょっと短くても大丈夫かも)×32cm
- 結び目:48cm×16cm
- 中に入れた帯板:裁ち落としと同じ。縫い代がないので。
作ります
こんな生地を買ってきました。メーター900円くらい。綿麻なのでしっかりしてます。
線を引きます。
裁ち落とします。
胴周りには縫い代線の内側に、結び目用の2枚には縫い代線も含めた全体に、アイロンで接着芯を貼ります。
※ 売り物じゃないので継ぎはぎですw
帯板
百均で買えるPPシートを帯板として、帯の中に入れてしまいます。
55cm×14.5cm に切り落とします。
胴周りの中を滑って移動できるように、角を丸めます。
角の拡大図です。だいたい丸ければ十分にすべるのでOKです。
胴周り
胴周りを半分にパッタンと折って、
↑の写真の上と右をミシンで縫います。左は縫わないでください~^^
右側はこんな感じ。
表裏をひっくり返したときに角がきれいに出るように、角は切り落としておきます。
縫っていない方の口から手を入れて表裏をひっくり返し、アイロンできれいに整えます。
ここで、さきほどの帯板を中に入れます。
帯板を入れたら、開いていた方の口も閉じるべく、内側に折り込んでミシンで縫います。
※ 手縫いでくけてもいいですが、外から見えない場所なのでミシンでOKです
結び目
結び目用生地2枚の縫い代を、アイロンでくせをつけておきます。
どちらか一枚を横向きにして、このように折り畳んでみます。
もう一枚を縦にかぶせてみて、これくらいの横の飛び出具合で良いか調整します。
OKなら中央2箇所を縦にミシン縫いします。この縫い目は外側から見えません。
※写真だと端まで縫っていませんが、結び目の崩れを防ぐためにも端から端まで縫っておいた方が良いです。
裏から見たところ。
もう一枚の布をこのようにかぶせます。
一応縫い代を保護するため、折り畳んでおきます。折り畳まなくてもいいです。
ミシンで縫い付けます。
ぐるっと後ろに回りこませます。
さらに前に回してきます。
全体を表裏ひっくり返すと、こうなっています。
下のタレを巻き込んで、タレの長さを調節します。これが結び目の完成形になるわけです 🙂
では一度タレを広げると、こうなっています。
そこをミシン縫いです。外から見えない横一直線だけです。
マジックテープ
百均で買ってくるマジックテープはこんな感じのです。
もともとは30cmの長さでしたが。。
これを半分ずつに切ります。だいたい15mずつの長さになります。
先ほどの結び目の上に置いてみます。ちょうとタレのすぐ上です。
※ マジックテープ同士の間隔は、個人で使う分にはそんなに厳密じゃなくても大丈夫で、例えばだいたい5cmとか、指2~3本分とかでいいでしょう。
※ マジックテープのフック側とフニャフニャ側はどちらでも大丈夫です。僕はなんとなくですが、こちらの結び目にフック、後から出てくる胴周りにフニャフニャを付けています。
ミシンでマジックテープの両端を縫って固定します。
注:胴周りごと縫わないよう気をつけましょう^^ 裏から縫い目が見えるはずです。
胴周りと結び目を、縦一直線だけミシンで縫いつけます。
※ もっと縫ってもいいですが、今後胴周りの表裏や左右を入れ替えたくなったときのために、縫うのは簡易にしておきます。
結び目の角だけ、外から見えないようにグルグルとかんぬき留めをします。
見えますか?この一箇所だけぐるぐるして固定してください 🙂
反対側にもマジックテープ
胴周りにもマジックテープを置いてみます。表裏が逆の方にはります。
※ つまり、結び目は裏側に貼りますので、胴周りは表側に貼ります。
ミシンで縫い付けます。
完成
で、ようやく完成となるわけです^-^ お疲れ様でした 😀
いやー、単なる半幅帯と比べて
- 結び目
- 帯板
- マジックテープ
のステップが多いので、なかなか大変ですよね^^;
名古屋帯もお太鼓があるので、同じくらい大変かもです~。
でも慣れると2~3時間くらい(体感)で完成したりするので、自分の好きな生地を1mだけ買ってくれば安く帯が手に入るんで、がんばれそうな気もしません?w
がんばれ~