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テーブルがないと心もとない友人たち
自宅で何度も茶会をやって、友人を招いてきました。
外でのレンタル茶室と違い自宅だと料理ができるので、茶懐石を食べて頂くことが多々ありました。
それは膳に乗ったご飯・味噌汁・刺身・焼き魚・煮魚など。膳を手渡されたら、床に置いて食べます。
自分の半畳から身動きが取れないこと、テーブルなしで膳の上で食事を取らなくてはいけないこと、そういった様子の友人たちを見ていて、なかなか複雑な気持ちになりました。
茶会という新たな体験と学びをできてうれしいのかもしれない。でもその反面、なんだか居心地が悪そう。ましてや普段気慣れない着物を着て。
終わったあとは「お疲れ様」と言いたくなるくらいに、洋服に着替えて立ち上がって歩いてる彼ら/彼女らは解放されてほっとした様子でもあるのでした。
もちろん楽しい体験ではあるのだろうけれど、なるべくなら楽な姿勢でリラックスしたまま楽しんでほしい。これが僕の願いなのです。
学びの量とリラックス感のバランスは非常に難しいですが、このバランスをうまく取る茶室が作れればいいのになぁと思っています。
お茶の経験者や普段から着ものを気慣れている人たちは、膳を床に置いて食べることも問題なくリラックスしているようです。
でも、和文化の初心者(これも不思議な話ですが、日本にいるのに)たちにはちょっとつらそうなのですよ。
テーブルを作る
さて、今回の試みは、
あまり立ち入らない畳はテーブルとして一段上げてしまう
これです。
どういうことかというと、まず、うちの和室の構造はこちら。四畳半です。
そして、うちではこのように使います↓
そうすると、水色に塗ったところには入らないのです↓ 僕の客は未経験者が多いので、お茶が点って「にじって取って、そのまま戻ってね」と毎回説明するのですが、にじらせるのもなんだか心苦しい。テーブル上で受け渡しした方がスムーズだと思ったんです~。
なので、この水色で塗った部分をそのままテーブルにしようと思ったのです。
そこで、楽天で見つけたのがこのテーブル。
折りたたみできて収納もバッチリ、送料込みで6千円です。
椅子は折りたたみの椅子を3つで3千円くらいのをメルカリで見つけました。
妻へのプレゼン
さて、これを買っていいか奥さんに聞いてみました。
わざわざプレゼン資料として撮影もしてみたのですよ。タンスにシーツをかけて。
今はテーブルがないので、現状こんなですが、これがなんと、
こうなります!合成でテーブルを拡張したのですよ。美しくインスタのフィルタもかけましたし。
すると奥さんとしては、「予算は問題ないけど、収納がね~、モノが増えるのもね~」とのことで、折りたたみでもNGとのこと。
段ボールで試作品
そこで、涙ぐましい旦那さんとしては別の方法を考えました。「段ボールならいいですか?いらなくなったら捨てるだけ!椅子はもともとうちにあるものを使います!」と提案したらOKが出ました。
そこで翌日、近所のスーパーで段ボールを4つもらってきました。
うちの畳の半畳のサイズは88cm × 86.5cm。ちょっと足りません。
こんな感じでちょっとずつ継ぎながらサイズを合わせ、テープで貼ります。
さらにその上から、段ボールの波の向きを90度ずらしてもう1枚重ねます。強度を高めるためです。
このようにして、半畳サイズの段ボール板を2つ出来上がりました(^-^
さらにもう一枚。合計3枚作りました。
段ボール板を設置
段ボール板を乗せる土台を作るべく、棚とテーブルを並べます。テーブルは低いので、その上にカゴを積み重ねます。
このように、橋渡しにして乗せます。
同じように、もう一つスチールラックを持ってきます。
もう1枚を橋渡しにして乗せました。さぁ、だんだん形になってきました。。!
茶道具を乗せる場所にもテーブルを作るべく、タンスの中身を抜いて、持ってきました。
3枚目の板を乗せます。
どうでしょう?引きで見たところです。
ここに、白シーツをかけます。
シミがついているし段ボールが透けているので、もし本番で使うなら別途厚手の布を買います。
テーブルライナーとして紺のデニムの布をかけます。
イメージはフレンチレストランですよw
茶道具を乗せます。
なかなか立派になってきました!
茶道具の下の段ボール板には追って木目調の壁紙を貼り付ける予定なのです。通販でポチりましたので、配送待ちです^^
茶懐石の膳を乗せる
さぁここに、茶懐石を出したと想定してお盆と椀を乗せます。
うちにも膳はあるのですが縁が深すぎてテーブル上だと食べづらいと思ったんですよ。なのでお盆にしました。
さぁ、どうでしょうか、ワイングラスは白シーツのテーブルに合いますよね^^
ちょっと高級感を演出したいのです。
亭主側からはこう見えます。
だんだんバーカウンターのようになってきました。
僕はシェアハウスに住んでいたとき、よくカウンターを使ってバーをやって夜な夜な語っていたものです。その名も「ヒロバー」。今日はヒロバーやるからねって言って、煮物を出してお酒を作って、カウンターに立ってみんなでおしゃべり。
そんなことが茶会の形式をちょっと変えてできたらいいなぁと思っているのです 🙂
出来上がってみての感想
できあがってみて分かりましたが、四畳半に対して1畳半のテーブルってデカすぎたんですwww
部屋に入ると、もう圧迫感がスゴい。
普段は亭主が僕一人で客二人だったりすると全然圧迫感なく、むしろ開放的なのですが、もう僕一人で既につらいww
椅子とテーブルの生活をするには、広いスペースが必要なんだなぁと実感ですよ。四畳半って和の暮らしなら十分に広いんですけどねぇ。。
でもでも、白シーツにワイングラスはすごくアツいアイディアだと思うんで採用です。
客としてもテーブルがあるとその下に足を延ばせるからきっと居心地がグンと良くなるはずです!
なんせ利休の時代にテーブルはなかったですから、その時代の普通の食事のやり方そのままが茶会で行われてるだけなんでしょうし。
今の時代は今の僕らの普通をやれば、それでいいと思うんですよね~(^o^)/
今後
今回のハンパじゃない圧迫感を踏まえまして、
テーブルの位置を下げる、または小さくする
これをやってみたいと思います!
茶室で「足を崩してください」と言っても居心地悪そうなのは、たぶんテーブルがないからだと思ってきました。あぐらをかいても、やっぱり腕のやりどころに困ったり、テーブルの下に足をある程度伸ばせたらもっといいはずですよね。
むしろ椅子はいらないかもしれない。。
すると、テーブルの高さはちゃぶ台くらいかも。。!
あとはやってみたいのが、せっかく段ボール板のテーブルなので、
炉縁を埋めて、炉釜を沈ませる
これやれたら超エキサイティングです!
普段は賃貸の和室なので炉は掘れませんが、一段上がったテーブルなら、ここから自由に掘れるわけです。
段ボールをカットして、テーブルクロスもあわせてカット。できるはずです。
あとは段ボールを手で押すとブニブニしているし、貼ったテープがメチャッて音が鳴るので、
ベニヤ板を買う
これもできれば実現したいところです。
それではまた、続きをレポート致します 😀