着物販売のIT化:とりあえず手動で画像編集したら美しくなった

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生地画像から自動コーデするIT化を試みたものの

ちょうど一年前くらいから、延々と着物のネット購入をもっと推進できないかと試みております。
改めて言いますと、店主は元々ITの技術者で、プログラミングができたりします。小学校の時はアマチュア無線技師の資格を取って電子工作・通信していたので、ハンダ付けもアンテナ制作もできますよ!
そんな「作れないものはない」と自負している僕としてはですね、この着物購入プロセスをなんとかもっと便利にしたいわけです。
販売側の手間が減れば、そのまま販売価格を抑えられるのではと思うのです。
特にオーダーメイドがやばい高いっす。既製品はすごく安くていいものが出回っているのですが、なにぶんサイズが合わないのです、ワカモノの体型には。(あ、でもこれって男性の細身・高身長の人だけだったりします?w)
僕にもっと資金力やビジネスの経験があればワカモノの体型に合わせて既製品を作って安く販売するのですが、今のところそうもいかないので、単なるいち技術者としてのアプローチで行きます。

これまでの奮闘の過去記事

現状

今のところ↓のような画像が限界です。
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生地によっては体の正面で生地が切れて継いでいるように見えてしまったり、実際のサイズより大きく出てしまったりと、問題だらけなのです。
自動化しているので、その辺の微調整ができないんですよね。。

次のファジーな手法:手作業で画像編集して合成

僕が子供の時には「ファジー」という言葉がはやった気がします。技術革新がまだ行われていない段階で、アナログ的なアプローチで妥協した解決策を提示するようなことですよね。
photoshopなどの画像編集ソフトで合成するんです。僕の既に持っている、加工OKな素材集から
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を持ってきてですね、この帯の部分だけをくりぬくんです。この通り。

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今までならこれ以降を自動化して、プログラムが生地画像をぺちゃっと貼っていました。
でもそれだと美しくないんです。それを見て買ってくれる人はちょいちょいいましたが、もっと参考にして安心して購入できる画像にしたいのですよ。
そこでここからも手動で画像編集ソフトで配置します。するとwk011--8
のようになるわけですね^^
ちなみに気づきました?左手に持っている荷物を削って、消えた部分を書き足しているんですよw 帯揚げと胸元のところ。芸が細かいでしょう~ 😀
さらに生地を取り替えます。wk011--9
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これなら実用(ショッピングカートに置いて、お客さんが参考にする)に耐えますよね?
さらに!後姿もやります。

後姿

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どやどや 😀 お太鼓の下に影の線をうっすらと残してあるんですよ。これでリアリティが増します。

ショッピングページに配置

はい、それでは結果を見てみましょう! 最近導入したショッピングシステムに置いてみました。
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なかなかイイ感じですよね? 実際そのページを見たい方はこちら>>
10,980円(送料・税込み)というのが、僕的にちょっと不満ですが。。まだ高いです。6千円で買えたらいいのですがー、帯が。
これポリエステルなんですけど ちりめん で、そのせいか原価高いんですよー。そこに工賃を乗せるとこの価格がぎりぎりになってしまう。なので大量生産したとしても下げられて8千円くらいまでかなと。。
ただ、このIT化の何が良いかというと、在庫すら持たないのに受注できるんですよ!お客さんが2週間待ってくれるなら、お客さんが注文した上で

  1. 生地を注文
  2. 生地が届く
  3. 帯を作る
  4. お客さんに発送

ができるんです。これって在庫リスクがないので、その分を販売価格に乗せなくていいんです。
つまりですね、今までのやり方だったらこの帯、本当は54,900円なんですよw
※ 単純に8割の利益を乗せた場合です。実際は店により違うことなどは理解しております。
もしくは、逆にこれを10,980円で売っているのだとすれば、裏側にいる職人に十分なお金が届いていないということになります。
職人の給与についてはまだ確かな情報を得ていないので話半分に聞いてほしいのですが、内職って時給の最低賃金を規制する範囲の外にあるんですよね? すると内職のような働き方の職人は、コストカットの対象になってしまうわけなんですよね。ベトナムなどに発注すれば安いでしょうが。。

今後の方向

はい、とりあえず品質は上がったので、これをなるべく自動化する方向で行きたいと思います。
「美しい配置か」って今のところ最新の人工知能でも判断は難しいでしょうから、この部分だけ人間が行う半自動、というスタイルで行きます。
この「加工→商品登録」をハイスピードでできたら僕は嬉しいのです。なぜかって、ショッピングカートに1万点の美しい商品があれば、選択肢が多くてお客さんのテンションが上がるからw
先日ファッション業界のIT技術者の人とカフェで話してたんですけど、やっぱり時代はファッション業界全体としてそんな方向へ向かっているようなので、僕は着物業界内のITエンジニアとして、少しずつ進めて参ります。
というか、たぶん業界内にあと数人くらいは同じことやってるIT技術者いると思うので、周りにそんな人がいたらこの記事見せて、僕に連絡してもらってください^^

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