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茶道具は自分で作りたい
今の時代、買ってきたものって、それだけでは価値がないんですよね。
買う際のセレクトなら価値がありますが。その道具がその場にマッチしているとか、客の好みだとか。
超レアものとか、超高価とかももちろん価値はありますが、それって僕らの普段の茶会で手に入らないと思うんですよね。だってレアだからw
セレクトの価値と同じか、それ以上に大事なのが「この場だけ、あなたのため」っていうこととか、「亭主が客のために時間を使った」っていうことだったりすると思うんですよね~^^
手作り
ということで手作りです。
人のうちに招かれて、買ってきた弁当を皆で食べてももちろんおいしいですが、亭主が作ったり、客が作ったものを持ち寄ったらもっとおいしいものです。
同じように、道具もまた亭主が自分で作った、特に「今回の客のため」とかだったらよりいっそう客は喜ぶと思います。
もちろんクオリティによるんですが^^; でもダメでもダメなりにおもしろいし、みんなで笑えばいいと思うのですよ。
竹細工
さて、今回は茶杓です。なぜ茶杓かというと。。
先日長野の戸隠(とがくし)というエリアに旅行に行きましてね、竹細工講習を受けてきたのですよ。作ったものはザルとかじゃなくて、なんと
わかんじき(輪樏)。雪の上を歩くやつです。
こういうところを歩いてきたんですよー^^ しかも、この正面のまっすぐの道じゃなくて、ここからわき道にそれて、誰も歩いていないところを歩くことで、この「わかんじき」の効力が発揮されるわけなのです。積もった雪の上を、沈まずに進めるので。
自宅で茶杓
ここで学んだスキルを茶杓に活かせないかと思いましてね。余りの竹をちょっともらってきたんです。しかもその竹は、地元産の「根曲がり竹」という、よくシナる竹。加工しやすいので茶杓にぴったりだと思ったのです。
これを水で1日浸し、ニッパーで半分~3ぶんの1に割ります。
↑こんなまっすぐだった竹を、ぐりぐりすると。。
こんなに曲がるんです! こりゃーひょっとすると一回転できるかもしれないな、ということで、さらに曲げるべく、試しに火にかけてみます。
「茶杓を曲げるには火にかける」って聞いたことあったので。
ガスコンロにかけると。
意外に「ぐんにゃり」とした手ごたえとともに曲がった!もともと竹は曲げると反発力がありますが、火にかけた瞬間にそれがなくなる感じです。
ただ、全体をゆるやかに曲げたかったのに、局所的に曲がってしまうのがオシイところです。ここは僕のスキル不足なのかもです。
とりあえずここまでは曲がるようになりましたが、手を離すとすぐに戻ってしまいます。
この形をキープすべく、乾かします。
洗濯ばさみで固定して、丸いケースに入れます。
1週間ほど放置しました。。
1週間後
結果こちらです。
なんとこのまま固まりました!
これはかなり成功です。「途中1回転させる」のを目指していましたので^^
持ってみるとこんな感じ。
いちおう茶杓みたいに持てる!
お茶をすくうことも、ギリギリできそうです。
裏側は、節が同列に並んでいてクール。
棗(なつめ。お茶を入れる器)に立ったまま置けたらベストだったんですが倒れてしまうので、横に寝かせて置きます。
完成形
はい、ということでこんな風に仕上がりました(^-^ どやぁぁぁ
初めての割りにうまくいったなぁと思います。
銘ですか?それでは「一期一会」。人生上がったり下がったりするけど、この瞬間を大事にしようねという意味を込めて 😉
今後
長野から持って帰ってきた竹はまだあるので、しばらくはそれを加工して茶杓を何個か作ってみたいです~^^
竹が足りなくなったら、長野に友達がいるのでレターパックで送ってもらうか、「竹 通販」の検索で出てきますから、ポチればいいすね。
あとは、今回作った茶杓を使ってお点前をする動画を撮ってみます!きっとおもしろいことになるでしょうから 😀
続報書きますね~