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ポリだけはやめましょう。
富山の着付け業&着物販売業「キモノヨロズ屋kan-on」を営む丸田晶代さんに話を聞きました。
■着物のプロフェッショナル 丸田 晶代 プロフィール■ 小学5年生で着付けを習い始め中学2年で着付講師の免状をとりました。 約30年(笑)の着物の知識経験を武器に 「キモノヨロズ屋 kan-on」を営んでいます。 昼夜、着物屋さんとして生きてます! |
丸田さんによると「ポリエステルの着物はNG」とのこと。なぜなのか、話を聞いてみました。
まずは、
静電気半端ない
とのことw
ありますよね、着物を脱ぐときに「バチバチバチー」ってなるやつww
着崩れ
ポリは着崩れするそうです。
どんな上手に着ても身体に添わず、着崩れします。。。
インナーとしては最高なんですが。
メンズは腰でしか固定しないから、着なれず身のこなしが上手くないと胸元がはだけ易いですね。ま、色気ある男子ならそれもよしですがw
実はキモノ初心者の女子こそ、ポリはNGと私は思うのですよ
綿・絹なら、一度きれいにきたら、よっぽどでないと着崩れないんですよ
とのこと。
ポリだとどんなところが着崩れるんですか?
まずは肩周りが絶妙に浮きやすいので、後ろ姿の 背中(帯の上)にシワやたるみができやすいです。着付け教室で、きっとどの先生も背中が一番見られますよ!と言われると思うんですが、そこがきれいだと後ろ姿の7割は完成なんですよ。
ポリの場合は、絶妙に着てる最中から崩れやすく、1日着てたら よっぽどカチカチに着てないと背中がたるんできやすいですね?
お尻周りもピタッとかっこよく決まりにくいのもポリの特徴かな。
女性の着物は、後ろ姿が目に付きやすい(目の前からキモノの人が歩いてきて「あ!着物の人だ?」とか思っても、人間あからさまにじろじろ見られないので すれ違いざまに後ろ姿みませんか?)ので、着姿にまだ自信がなくて どこを直したら!いいのかも分からないビギナーさんには、いつまでも上達した実感がわかないポリはオススメしませんね!まずは自信を持って頂きたいですから。
確かに僕も、街で高齢の女性の着こなし最高だなとか見てるんですが、まー正面からは見づらいですよねw 振り返りも、たしかにするーw
着なれてると着こなせるんですが、絹や綿の方が断然きれいに着れますよ!
私は10才で着付けならい出しましたが、その時の先生が 正絹で練習したほうが早く上手になると言っていたのが、最近つくづく分かるんですよ。
生徒さん持ちだしてから、「ホントにそうだな!」って。
そうですかあー、僕は男だからおはしょり問題もなく、衿は衿どめで固定しちゃうので着崩れにくいですが、女の人はきっとそうなんでしょうねぇ~。
でも、ぴしっと着た方が美しいのは分かりますが、江戸時代の浮世絵だと、女子たちはもっと てろん とユルく着てません?衿も帯もだるだるで。
江戸時代は普段着は木綿が主力で、絹は上流層。庶民は晴れ着で数枚あればいいところだったみたいですね。 当時の写真をみると、着方は今に比べてずいぶんラフ(笑)
まずは初心者は綿かウール もしくは 古くてもいいので絹で とにかく練習して欲しいですね!
ほんとは、ちゃんと自分の寸法に合わせた絹物があれば一番早くきれいに着れるようになるんですが、いきなりハードル高過ぎますからね!
上手に着れるようになったら、ポリで楽しみましょう!
なんだそうです。とても勉強になりましたね^^
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