インタビュー:着付け教室の先生

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着付けの先生にインタビューだよん

最近は職人さんに会いに行ったり、着付けの先生にメールでインタビューしてみたり、会ったことのないお客さんにメッセージで「どうやってこの商品を発見してくれたんですか」とか話を振ってみたりとw、着物界隈の皆さまに話を聞いてまわっております。
僕から見えている業界の問題が果たして思い込みなのか、それとも事実なのかとかも知りたかったりしますし、もっと必要とされている商品やイベントを思いつくかもですしー^^

こんな教室です
  • 自装のみも、他装・資格取得も。
  • シンプルな講座からカリキュラム(実技・学科試験)を組んだ講座まで、幅広く。
  • 宮崎や福岡なら道具貸し出しもあり
  • 押し売りなし(テキストと教材は販売もしています)
  • 参加費1,500円/回 (一回完結なら入会金なし、資格取得なら入会金2千円)

という理想的な教室。(もちろん人により理想は違いますが。)
教室のブログでスケジュールが更新されています。
「 Qちゃんの「キモノde子育てしましょ!」
http://plaza.rakuten.co.jp/qchankimono/
さぁ、どんな先生がこのような教室を運営しているのでしょうか。話を聞いてみましょう!

Qちゃんにインタビュー

ワカモノキモノ(以下「ワ」):
どうして着付け教室の先生になろうと思われたんですか? 🙂

Qちゃん(以下「Q」):
もともとなる気はなかったのですが^_^;
母がたまたま着付け学院(全日本和装南九州本校:http://qchan7.wix.com/kimono)の学院長をしていたのと、子供の頃から祖母がキモノを縫ってくれて着物に親しんでいたお陰です。

すごい、根っからの着物のお家ですね! 😀

Q:
学院長であります母は、元はよくある教材を購入したら着付け教えますタイプ?の着付け学院の講師をしていたらしいのですが、教材を買った人にだけ教えたり、ローンを組ませてキモノを先生が売るというやり方は間違っている!と30年くらい前に一念発起して、キモノ雑誌や何やを頼りに、いろんな着付け協会にお手紙を出して、現在所属している全日本和装コンサルタント協会と出会ったそうです。
まだネット無い時代に凄い!とわが母ながら尊敬します。
母が全日本和装南九州本校を開く前に務めていた○○○着物学院的なところが、そうだったらしくそれがイヤで現在の学院を母が学院長となって開校しました
その時の全日本和装コンサルタント協会の初代会長がすぐに話を聞きに会いに来て下さり、君たちは帯を持たせれば芸術家なんだ!呉服はいまにインターネットで買えるようになるなどと先見の明がおあり方だったらしく、率先して厚生労働省にも働きかけて下さる方だったそうで、そのやり方に納得して学院長となり現在も続いているそうです。

ワ:
本当に芸術ですよね。帯の結び方は様々ですし。

Q:
私も、子どのもの頃よりキモノに親しんではおりましたが、特に跡を継ぐ気もなく、国際交流ボランティアなど人出が要るときのみ手伝っておりましたが、この協会が厚生労働省認定の着物着付け指導士社内検定試験を始めた2001年頃から、昔ながらの母の着付けだけではなく、若い私の方が規定通りに覚えて指導ができるということで(とにかく暗記することが多いのです)徐々に手伝いを始めるようになり現在に至っております。
ちょうどその頃、自分も子育て真っ最中で、キモノで子育てしましょ?とキモノを着てお出かけするのが楽しい時期だったのとも重なってたお陰です。

ワ:
自装のために覚えることが多いのですか?それとも教える側になるにはたくさん暗記する必要があるのですか?

Q:
自装をしながらの説明もありますし、他装もあります。どちらにしても、教える側になるためのものです。

ワ:
どうしてこんなにも低価格で、道具持参という至れり尽くせりの教室を始めたのですか?

Q:
キモノも帯も小物類も母のお陰で家に揃っていたので、最初は着物でお出かけする仲間が増えればいいな・・・くらい軽い気持ちで始めたのですが、いざとなると責任は伴うし、交通費もでないことも多々ありますので、料金あげたいなあ・・・とは思っているのですが、きっかけのないままズルズルと今に至っています(笑)
でも、みなさんがお持ちのキモノを着て喜んで下さってる顔を見ると、ああ、やってヨカッタなあ、とお金には代えられない満足感を頂いています。そして、売る為や利益をあげるために、伝統文化を壊したり、違うことを言ったりしているのを見聞きすると、逆に正しく伝え続ける為には、この道を選んでよかったのかな?とも思っております。

ワ:
そうでしたか、交通費すら出ないのでは完全な持ち出しになりますよね(T-T
講師側に交通費(千円として)と時給1500円が支給されるとして、さらに生徒は二人(同時にたくさんは教えられないと聞いたことがあります)としたら、合計4千円なので、一回2時間の教室であれば場所代や道具などの諸経費を一切考えなければ最低生徒は一回2千円支払う必要がありますね。
これくらいの価格が妥当な相場と言えそうでしょうか?

Q:
そうですよね~!
これは改善する必要があると思いつつ、今いらっしゃる生徒さんの手前、いつ変えようか悩み中です(ToT)

ワ:
また、座学を事前にyoutube配信しておいた場合、実践に必要な回数は何回が妥当と思われますか?
例えば襦袢、長着、半幅、名古屋帯の自装までです。

Q:
やはり画像で伝えられることには限りがあります
実際に習っていただいて、それを録画するのは許可していますので、そこは本人さんの努力次第ということで^_^;
実際にお金を払ってお稽古に来て下さっている方の手前、私の知識は実際に面と向かってあった人にだけお伝えすることをモットーとし、ブログにもなるべくポイント等はアップしないことにしています。
なので、動画をアップすることは今のトコロ考えておりません
(話は戻り、)
若い頃は呑みに行く時キモノだと目立つ(バブルの時代でした)し・・・
子育てする頃は、キモノだと親切にしてもらえるし、子供にも優しくなれるし、迷子にならないし、若いのにキモノでエライねって褒めてもらえるし・・・なんて、本当に甘い気持ちで、着ていました(笑)

ワ:
今もそうですが、着物で出歩くと大切にしてもらえますよねw

Q:
でも、四季折々の季節を感じながら、とても普段では試せないような色柄や自分なりの取り合わせを考える時、本当に楽しくて、次はこういうストーリーでまとめてみようなんて、洋服では出来ない冒険が出来るのが大好きです。

ワ:
なるほど、それは楽しそうです~^^

Q:
それでいて、いざ礼装になると、相手に礼をつくし、折り目正しさも伝えることができ、古着などを上手に利用すればお値段以上にインパクトがあるのも好きです。
それに人のキモノを拝見して、このキモノを作った方はどんな季節に、どんな用途で着ようと思って作られたのかしら?と思いをはせるのも好きですし・・・とにかく、キモノ大好きなんでしょうね(笑)

ワ:
さらに質問ですが、今後は今の教室をどのようにしていきたいですか?
同じ料金のまま講師側の待遇を上げるですとか、規模を大きくしたいですとか。

Q:
まずは身近なところからはじめて福岡教室が始まり、東京教室もできたので数年後には海外?と、夢は大きいのですが^_^;
まずは、採算が取れるようになるのが目標です・・・が、私を先生と慕って、きてくださる方がいる限り今のスタイルを変えない気もします・・・

ワ:
学びの多い話を聞かせてくださりありがとうございました 😀
今後ともよろしくお願いします 😉


でしたー 😀 Qちゃんの教室に興味を持たれた方、ブログにて情報を見てみましょう^^
「 Qちゃんの「キモノde子育てしましょ!」
http://plaza.rakuten.co.jp/qchankimono/
次回は6/18。
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コメント

  1. ねぎま より:

    Qちゃん先生みたいな着付け教室で教わった生徒さんはかなり
    幸せですね^^
    入会金も月謝もかなり安いし、あの着物が好き加減もすごく共感です!
    ただ人にものを教えるのってすごくエネルギー使うから もう少しお月謝もらってもいいのでは?と
    でもインタビュー、わたしも聞いてみたかったです^0^
    貴重なお話聞けてよかったですね^@^
     今日は代々木公園でアースデイってイベントに出かけていて
    早く切り上げたら日暮里行ける?と思ってましたが 5時過ぎてました~@-@
    おだんご茶屋、風情ありますね 絶対着物が似合う! 

  2. hiro より:

    はい、このような先生にみんなが当たるといいですね~^^
    やっぱ着物を好きな気持ちも大事ですか!
    月謝の件ですよね、ごもっともです。
    今の時代の若者の小遣いがバブル期より少なかったり着物への障壁がますます増えている面と、講師側の待遇を上げる件は反比例する問題なので、両方を同時に解決できる方法を探ります。
    インタビューはメッセージで行なったんですよ。そのうち直にお会いしたいものですよね 🙂
    日暮里おしかったですー、次回は品川に5月22日か29日日曜日午前10時の方向で調整中です。追ってまた知らせますね!