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人の集め方を相談された
とある公共団体から「話を聞きたい」とのことで、都心に行って参りました。
伝統文化をテーマとした人集めをしたいそうなのです。
僕はまだ人集めで成功しているとは言えませんが、僕的な角度から説明すると「なるほど」な反応でしたので、皆さまにもシェアしておきます。
カジュアルな角度からです
人を集めるって、色んな方向があるわけですよね。
- 偉い先生の話を聞けるとか、国宝などの最高級に美しいホンモノを見せるというのがまず一つ。オーソリティですね。
- もう一つは、ジャンルの入り口まで連れて行ってあげる方向もありますね。入門編みたいな。
- 他の参加者と仲良くなるのもまた一つですよね。
このうち「2」と「3」あたりが僕の角度なので、そんな点を説明していきます。
これまでのイベント
ブログを普段から読んでくださっている読者様は既に見ていると思いますが、今まではこのようなイベントを催して、人に来てもらいました。
「着物を着ない会」。着物未経験者・初心者が、どう上達していくか気楽に聞ける場所。
↑の続きの飲み会。
「かしこまらない茶会」。座布団を敷いて座椅子を置いて、足を崩す。とりあえずお茶会とやらに行ってみよう、そこにいる人と友達になろう、というコンセプトです。
着物を着て最先端のコーヒーを飲むワークショップ。仲間を集めて、僕の持ってきた着物を着せてしまいました。
こちらはガッツリ本気の茶事。茶懐石から始まって濃茶、薄茶とフルコースです。お客さまは2人が外国人で、一人は日本人ですが書家で日本文化への熱意があるため、このようなフルコースでも抵抗がなかったのです。
はい。それでは、日本文化の初心者向けイベントで必要だと僕の思う
- エンタメ性
- カジュアルさ
- コミュニティ作り
について、話を進めたいと思います。
エンタメ性
伝統文化への憧れのある人は若者にも多い。でも障壁が多いし敷居が高い。伝統文化って一般にアカデミック過ぎるんです。
古典文学なんてその典型で、英語を学ぶくらいにがんばって文法や語彙を覚えなくてはいけないですし。お茶も、ルールが多いというイメージがあります。
僕の考えでは、エンタメとアカデミックの違いは、努力せずに理解できるかどうか。主催者側がアカデミックな理解の努力をした上で、客が理解しやすいように噛み砕くとともに、理解できる部分だけを伝えるんです。
ある意味それはまだ「間違い」です。でもまずはその世界の入り口へと連れていって、手を引いて通過させてあげれば、今後その「間違い」を「正す」機会はあるはずです。
魅力を感じたら、少し努力してでもその先に進みたいと思う人も一定数現れます。
例えば古典文学でイベントをやるなら、挿絵(さしえ)などの何か目で見て分かるものを準備します。BGMでムードを出して、お酒もつまみも、甘いお菓子や紅茶も用意しちゃったりしてw 単に「伊勢物語を読み解く ~その時代背景とともに」なんて題された講習会とか、行きたくないですよねw きっと白黒の冊子が用意してあるだけで、固いスーツの先生がメガネで教えそうな。
僕はシェアハウスに住んでいたころ、時々のべ150人一晩で入場するようなパーティを住人と催していましたが、極端に言うとその経験はエンタメ面に役立ちます。
※あくまで若い世代の一部のグループの話です。個人差も当然ありますので、「みんなこうだ」と考えているわけではありません。
- オンナノコは甘いものが好き。流行りのもの(当時はシェアハウスがはやり)や流行の音楽が好き。
- オトコノコは、そんなオンナノコが好き。
- どちらも、オシャレな空間が好き。
- おもしろいトークのできる人の周りに、人は集まる。
茶会で言うなら、かしこまらずに、世間話やおもしろいお話でもしていれば十分に盛り上がると思います^^ あと、若い世代が対象なら、男女の配分はできるだけ均等にした方が良いと思います。
十代にはささらないかもですが、二十代も半ばを過ぎると「茶室?何それ、かっこよくね?」となっていくのではと、僕個人は推測しています。
カジュアルさ
ルールは多いけれど、「間違っても全然大丈夫 ^-^ 」という雰囲気がとても大事です。
初心者の多くは、「着物ってあの高級品だろ?汚したらヤバいやつだろ?」とか、「茶会?間違ったら怒られるんでしょ?行きたいけど行きたくないよー」と恐れています、興味はあるのに。
イインダヨ、グリーンダヨ!! みたいな、元気のいいおおらかさが必要です。
なので、タイトルや説明でダメな例は、
秋のお茶の講習会:**先生を招いて茶道の講習会を行います。お時間は2時間ほど。白い靴下を履いて来てください。リップクリームもご遠慮いただきますようお願い致します。
です。これを見た未経験者は、
Σ(゚ロ゚;)
とか、
Σ(=ω= 😉
といった顔になるのです。内心「うわーオレこれグーで殴られるわ」と。
↓は、僕の知り合いが作ったお誘いの文章で、良い例でベリーグッドです。
※お洋服でいいですし(老若男女白い靴下必須というのがドレスコード)、正座もしなくていいですし、作法も知らなくても大丈夫!お友達と一緒に参加もOKです。ほとんど初心者の方が多いですし、この機会にお気軽にご参加くださいね^_^。
バランス感覚がありますね^^
僕の場合はもうやり過ぎなんですが、こんな感じです。
■ 茶会って
茶会って、ほらあの抹茶飲んで和菓子食べるやつ。
茶碗回して、「結構なお点前で」とか言っちゃうアレ。
そのアレを内輪でやります~。
カフェ形式で、来たいときに来て、帰りたいときに帰る。
正座はしなくて大丈夫。
抹茶点てる体験も。
僕のうちに来たかのように、お友達を紹介し合います。
コミュニティ作り
今どきは会社で友だちを作らない風潮のところも多く、学生が終わって社会人になると友だちを増やす機会が少なかったりします。イベントに顔を出してもその場限りになってしまうとか。
やっぱり文化を学ぶのも喜びですが、人とのつながりが増えていくのも同じくらいに大事ですよね。
イベントを定期開催して何度も足を運んでもらえれば、初対面同士のなんとも気まずい雰囲気から、だんだんみんな友だちで和気あいあいとなるのですよ。すると参加者も嬉しいですし、開催者としてもイベントが自然体のまま盛り上がるので「やって良かったなぁ」となるわけですね 😀
ただ、単に定期開催して何度も通ってもらえれば仲良くなるかというとそうでもなくて、共通の友だちがつなげてあげる必要があります。
例えば主催者が両方とも知っている場合は、「この人は**さんで、**な人なんですよー」とか、紹介相手にささりそうな情報を入れておきます。段々2人の会話が流れ出したらすっと身を引きます。
日本文化という共通の興味があるので、仲良くなりやすいとは思いますが。
まとめ
以上ですが、日本文化でイベントを主催しようと思っている方に参考になりましたでしょうかー^^ もっと聞きたければファンレター送ってくださいw