フォーマルさの加減2:色(明暗、意味)
こんにちは、店主のヒロです。
前回の記事では素材についてでしたが、今回は色についてです。
「着物」というと結婚式などのフォーマルなイメージがあるので、少しカジュアルダウンするだけでオシャレな日常着になりますよ、という提案です^^
色の面からも、カジュアルダウンできます。
結婚式の色
メンズが神前式で着るものといえば紋付袴(もんつきはかま)ですが、この色は主に黒、グレー、そして少しの白です。
モノトーンが最もフォーマルなのです。洋服のスーツでもそれは同じですよね。
結婚式・お葬式では黒のスーツですが、ビジネスでは紺や茶など、色が付くこともあります。それはビジネスの方が少しだけカジュアルだからです。
上の写真だと、スタバのカップとカバンが黒なら、さらにフォーマルな印象になるはずです(笑)
切腹の白
以前僕は、「普段から洋服で白シャツを着るから、白の羽織を作ろう」ということで作ったことがあるんです。
そうしたら。。
本当にこんなイメージで、これから切腹する無念な侍にしか見えなかったのです(T-T
白はフォーマルですが、切腹のイメージがあるので、着物や羽織に使うのは避けましょう。
色の面積が広いほどカジュアルに
洋服で言うと分かりやすいですが、こちらのバク転されている男性なんかは真っ青なティーシャツなので、とてもカジュアルです。
それに対し、↓の男性はスーツなので基本フォーマルなのですがネクタイだけに遊びの色を入れているので、若干カジュアルに寄っています。
このように、色を使う面積の広さで、カジュアルの度合いが変わってきます。
色の数が多いほどカジュアルに
こちらは、羽織のグレーの他は茶色で統一しています。
それに対し、↓は類似色ではあるものの、紺・青・水色が同じ面積だけ入っています。
そうするとカジュアルになるのです。
色数が多いと着ていて楽しいのですが、シックでクールにキメたい方は、モノトーン+1色に抑えておいた方が良いです。他には「紺+その類似色」や「茶色+その類似色」も良いです。
ちなみに↓のコーディネートも黒+青だけです。見えませんが帯も黒(へこ帯)です。
オトコ着物での色使いの度合い
↑のネクタイだけに遊びを入れた男性のように、帯にだけ色を入れるコーディネートがあります。
男着物では、全身が原色の着物も売られたりしていますが、色はこれくらいに抑えておく方が最もシックです。
着物で街に出る際には、ぜひ少し色を加えてちょっとカジュアルにして、カッコいい着物男子になりましょう^^
それでは、次回は「柄」についてお話します☆