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着物・浴衣の歩き方。水平に、滑るように。
こんにちは、店主のヒロです。
今日は着物の歩き方について解説します。
着物・浴衣で歩きづらい?それは歩き方が原因です。
「浴衣もいいんだけど、歩きづらくてね。浴衣なんて合理的じゃないよ」という話を、たまに着る人から聞きます。
それは歩き方を変えることで、快適に歩けるようになったりします。
歩き方1.足先を前に振り出さない
洋服でのカッコいい歩き方は、「歩幅を長くする」。足を前に振り出し、かかとから踏み出して進みます。
逆に和服だと「歩幅は狭く」。膝も足先も前に出しすぎず、つま先あたりから踏み込みます。
歩き方2.水平に、滑るように。
洋服では、手を振り子のように振ってバランスを取りつつ、進む力に変えて進みます。
しかし和服では手も上半身もそんなに動かさず、すすーと滑るように進みます。
※ 古くは「右手右足を出し、左手左足を出す」という歩き方だったと言われていますが、現代でそこまでやってしまうと、やり過ぎで変な人になってしまうと思います^^;
歩き方3.腰を落とす
洋服では重心を高く取るとクールなのですが、和服では少し(具体的には3~5cmのイメージ)腰を落として、落ち着いた意識で歩きます。
歩き方4.足の指で握るように
靴で歩くとき、足の指で地面を握る感覚はないですよね?足の指を使う必要がないと思います。
草履・下駄では鼻緒を親指・人差し指で握る必要がありますので、結果的にではありますが、地面を足の指先でも支えながら進みます。
膝と足先を振り出しませんが、そのぶん足の指先で最後まで支えることで、歩幅はそんなに狭くなりません。
歩き方4.前傾姿勢にしない
洋服で闊歩する時は上半身を前に傾けることで、より早く楽に進めたりします。
しかし和服ではむしろ腰から上はまっすぐか、ほんの少し後ろに傾けるとスムーズです。
事前準備:股割り
着物を着た直後は襦袢と着物がぴったりと膝周りで重なり、動きづらいことがあります。
その場合は膝を左右に広げて曲げます。すると襦袢・着物にゆとりができて、歩きやすくなります。
和服でも、そんなに遅くはならない
「和服は動きづらい」と言う人がいるのも分かりますが、着慣れるとそんなに歩きづらくはありません。
以上の歩き方をぜひお試しください^^
人によります
元から「洋服の歩き方で、着物でも歩きやすい」という人もいるでしょうから、「絶対この歩き方で」というのはありません。
もちろん水平にすすーと歩く方が、見た目にも美しいのですが。
歩き方は民族によっても変わりますし、人によって快適なやり方で歩けばいいのだと思います^^
それでは、皆さまの快適な着物ライフを応援しております!