
つんつるてんの中古着物のお直しのため、あげを測ります。
目次
1.あげとは、外から見ると単なる折り目ですが、
内側ではいつでも開けるように、たたまれています。
例えば、近くで見ると、これがあげ。

女ものでは、前後の腰にあることが多いです。
男ものでは、前の腰と肩にあることが多いです。
2.腰のあげを測ります。
袷(裏地あり)なら、表面から腰のあげを測ります。
あげから裾に向かって定規を当てます。
表面からさわると段差で測れます。
今回は7cmあると分かりました。
単衣(裏地なし)なら、裏面から測ります。
裏面からは縫い目と折り目が見えます。

定規をあて、縫い目から折り目の長さを測ります。
これも7㎝ほどでした。
あげが7㎝なら、往復で合計14cm、身丈を伸ばせます。
実際にどれだけ伸ばせるか計算します。
身丈を測ると、140cmあります。
140 + 14(あげ) = 154なので、
女ものなら身長154cmまで対応できます。
男ものなら 身丈 + 26 = 対応身長 なので、
身長180cmまで対応できます。
3.肩のあげの測り方
男の裏地では、肩にあげがあることが多いです。
裏地を広げて見ると分かります。
衿をめくって肩山の内側を見ると、縫い目が見えます。
肩の中に前後に向かって縫い代がたたまれています。
裏地の肩山の縫い目に定規を当て、
その前後に裏地の厚みと段差が、さわって分かります。
前は5cmのあげです。
後ろも測ります。
後ろも5cmでした。
裏地は5cmの往復で10cmまで身丈を伸ばせます。
あげを広げるとこうなるわけですが、
もっと身丈を出したければ、足し布をする方法もあります。
4. 胴裏・八掛の縫いこみを図ります。
女ものの裏地は胴裏と裾回しに分かれていることが多いです。
その間に縫い代が余分に取ってあることが多いです。
縫い代は、上向きに折りたたまれています。
胴裏の縫い代は長く、裾回しは短いです。
薄すぎて触っても分からない場合、透けていれば見て確認します。
今回、身頃は裾回しが1cm, 胴裏が20cmだと分かりました。
縫い代が20㎝と1㎝なら、縫いこみ全てを出すと、
1cmは縫い代として残すので、19cm出せます。
次はおくみを測ります。
裾回しの縫い代は1cmですが、
胴裏の縫いこみは衿に隠れて見えません。
身頃と同じくらいあると期待します。
以上であげ・縫いこみの採寸は終わりです。
動画では各手順をばらばらにアップしていますが、
お直しガイドでは個々のお直しの内容により、
あなただけの手順に並び替えます。
直したいことや元の着物によって違っていた
お直しの過程を、
明文化し、ソフトウェア化していきます。
これは全方位に渡って網羅すべき手順が多いため、
まだ埋まっていない箇所がありますが、
あきらめずに全てのコマを埋めていきます。
少し試してみてください。