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茶籠は簡単に作れる!
茶籠を持って、公園やオープンなベランダで抹茶や煎茶を飲んでみたいですよね~~ 🙂
でも楽天で「茶籠」で検索すると、しっかり1万円以上の価格です。
そこで、自分で編めば材料費は千円ほどで、自分なりのオリジナルな茶籠が作れます!
完成形
今日ご説明するのは、こんな感じの抹茶碗と小さな茶道具がすっぽり入るくらいの茶籠です。
内張りの付け方もご説明します!
材料
編み物の陶芸ってとっても大変なイメージがありますよね。藤の芯を水に漬けたりとか。
でも、最近ハヤりのエコクラフトやクラフトバンドといった素材だと、柔らかくて加工がカンタンなんです^^
始めにボンドで固定したら、後は淡々と編むだけです。
参考までに、今回買ったクラフトバンドをご紹介します。
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参照する本
作り方はこの本をベースにしています。
この中の「追いかけ編みと引き返し編みのバッグ P8」をベースにして作ります。
手持ち部分なしのカバンを二つ作り、箱と蓋にするイメージです。
ブログ上には本の内容をコピペできませんので、ぜひお買い求めの上、この記事を読み進めてもらえればと思います 😉
箱の作り方
箱と蓋の二部構成で、だいたい同じような編み方をしますが、まずは箱側からご説明します。
箱は途中まで上記の本と同じ編み方です。P36の手順1で、④の縦ひもは③の縦ひもと同じ長さで作るところだけが違います。
手順2の追いかけ編みです。
差しひもを貼ります。
さらに追いかけ編みをして、ねじり編みをし、周りの出ているひもを立ち上げたところです。
ご自身の茶道具が入るか、このタイミングでチェックします。側面はこのまま垂直に立ち上がりますので、底面の広さに全て茶道具が乗るか見てみましょう。広すぎたら巻きをほどいて戻し、狭すぎたらねじり巻きをほどいて編みを足しましょう。
本の手順4~6を参照し、追いかけ編みで、高さ約11.5cmとなるまでひたすら編みましょう。手順7以降は使いません。
上のフチは、本の別作品のP66、手順10・12を参照して処理します。外側・内側ともに6本幅です。縁補強ひもは使いません。
※途中、白い線を1つ入れていますが、気まぐれで入れただけです。
これで箱は完成です。
蓋の作り方
蓋も基本的には本のP36と同じ進め方です。
ですが、蓋の方が角底は狭いです。その方が蓋として見栄えが良いので。
そのため角底のサイズが変わりまして、P36手順1は
- 始末ひも2.9cm 2本
- 横ひも短い方12.5cm 2本
縦ひもを端に2本付けます。
他の縦ひもも全て貼ります。
追いかけ編みして、差しひも(ななめひも)10cmを8本足します。10cmのうち1.5cmを接着します。
箱の底と同じサイズかわずかに大きなサイズまで追いかけ編みし、ねじり編みします。飛び出た横ひも・縦ひもを立ち上げます。
箱の口と蓋の広さを比べます。蓋側が大きすぎれば、ほどいてねじり編みし直します。蓋側が小さすぎれば、ねじり編みのみをほどいてさらに追いかけ編み・ねじり編みします。
箱と同じく、追いかけ編みで約2.3cmの高さまで編みます。
箱と同じく、フチは6本幅のひもを外側・内側に貼ります。
これで蓋も完成です。
蓋中央の支えを作る
ここからは必須ではないですが、蓋の裏側に支えを付けます。
茶箱のお点前に「卯の花点前」というものがあります。これをするには、茶碗を蓋に乗せる必要がありますが、茶籠の蓋は弱いので、茶碗を乗せるとたわんでつぶれてしまいます。
そこで、蓋の中央の真下に支えがあると蓋がへこみません^^
9cm4本幅のひもを4本用意し、十字に貼り付けます。
十字をななめに重ねて貼ります。
底が3cmの直径の円になるよう、紐を折ります。
3cmの高さまで、側面を追いかけ編みします。
出来上がりの表と裏です。
支えの底面に1本別のひもを通し、そのひもを蓋の裏側の中央2か所に通します。この紐は蓋の表側から見えない位置に通しましょう。
もう一度通して、ひもが輪になるようにします。
ひもをかた結びして、その結び目を支えの内側に入れ込みます。
余ったひもは切り落とし、完成です。
内張りの付け方
内張りは付けなくても十分機能は果たすのですが、付けないと、開けるとこのように素朴な見た目です。
蓋を開けた時に、内張があるとグッと見栄えが良くなります!
まずは、生地を選びましょう。実際に生地を中に置いてみます。
和柄。鶴と花です。
アジアンなゾウ柄です。
確かインドネシアのバティックだったと思います。かっこいいですね。
今回は花柄の更紗で行くことにしました。
それでは、生地を裁ち落とします。長方形の側面2枚 と 楕円の底面1枚 です。
- 側面 裁ち落とし 2枚 16.7cm × 35cm
- 底面 裁ち落とし 1枚 25cm × 18.5cm
底面の楕円の形は、箱を上下ひっくり返して底面のフチに沿ってチャコペンで線を引くか、アイロンで折り目を付けます。
今回はチャコペンで書けない布なので、アイロンでクセを付けました。
底面を縦半分に折り、半分のラインに印を付けます。
その半分の印から反対側の半分の印まで、底面の楕円の線に沿って側面の布を縫い付けます。ミシンの直線縫いで、手縫いでもOKです。
側面の縫い代は1~2cm取ります。
縫ったところです。
両方の側面を縫ったところです。
お互いの側面に隙間がないことを確認します。
その上で、側面同士を縫い合わせます。
以上で内張りのみ完成です。
それでは内張りを箱に縫い付けるにあたって、側面の上端を外側に折り返します。
内張りを箱にスポっとはめます。その際、折り返した部分は箱の外側にかぶせておきます。内張の中心と箱の中心を合わせて、洗濯ばさみなどで固定しておきます。
側面に余りがあったら、側面同士の縫い合わせ部分の縫い代をより広く取るべく、縫い直します。
この左側が、2回縫ったところです。逆に側面の布が足りなければ、側面同士の縫い合わせをいったんほどき、縫い代をより狭くして縫い直します。
大量の洗濯ばさみでおさえることで、布に余りが出ないか、足りないかチェックします。
※今回は箱が上に向かってすぼむ形になったので余りが出てしまいました。そこは斜めにたたむことで対応しています。
底面の布を箱に固定するために縫い付けます。ここからは全て手縫いです。縫い代から縫い始め、編み目に通して戻ってきて、また縫い代に縫い付けます。
外側から見たところ。糸1本分だけ外から見えています。
拡大写真です。
これをもう反対側でも行います。
次に、再度フチに合わせて洗濯ばさみで布を固定します。上端は外から見えないように折り、箱の内側に入れこみます。
箱の外側からでも内側からでもいいのですが、ひと針目を入れます。この時点では編み目に糸はからみません。
この写真は箱の外側から見たところ。
こちらは箱の内側から見たところ。
縫い目があまり見えないよう縫い目は短めに、ひと針目の近くにふた針目を入れ、そのまま箱の編み目に貫通させます。この写真では箱への貫通前です。
出てきた編み目とは別の編み目の隙間から針を入れます。
内側から見たところ。編み目の隙間から布へと針を貫通させます。
縫い目は短めにし、布をもうひと縫いし、ひとつ隣の箱の縦ひもの隙間に貫通させます。
この写真だと布が足りず糸がつっぱり過ぎですが、このようにしてひと針ずつ編み目にからめて布を縫いながら、隣の縦ひもへと移動して、1周します。
外から縫い目はこのように見えます。
最後に、表から見えない位置で玉止めしておきます。
完成です。この箱は上に向かってすぼまっているので斜めに布が余ってしまいました。そのため斜めに布をたたんでいます。
反対側から見たところ。こちらはたたむ必要がありませんでした。
出来上がりサイズ一覧
参考までに、出来上がりサイズを記載します。
- 箱:高さ12cm 幅14.5cm 奥行21cm
- 蓋:高さ2.8cm 幅14.5cm 奥行21cm(箱よりわずかに大きくても良いです)
- 蓋の支え:高さ3.8cm 直径2.3cm(だいたいでOKです)
何か質問などありましたらコメントにどうぞ 😉