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久々の茶会です
前回から2年ぶりとなりまして、久しぶりに茶会をしましたよ。
いやー、着物と同様にお茶のジャンルも「着物警察」みたいのがいましてね、なかなか難しいのですよ。
でも最近「お茶会やってよー」という声が周りで高まってきたので開催しました。
会場
鯉の泳ぐ池のほとりの茶室。毎回20~40代の比較的若い世代が集まりお茶未経験の人が多いですが、まずはこの会場にみんなワクワクします^-^
わびてるぅ~
お花をいける
茶花・和花専門ではなく、普通の花屋さんで買ってきたお花。たまたま菊・豆・菜の花と、和の花がいろいろ売っていてラッキーでした。
お茶をこしたり釜をすえたりは、他のメンバーがやってくれました^^
事前説明
未経験の友だちのために、「茶会ってこういう流れでやるよ」という説明をします。足を崩してもらうために、僕が率先してあぐらをかきます。
↑襦袢は着ずに、ポリの着物の内側に木綿の着物を着ています。その内側には、ヒートテックの長袖VネックTシャツとスウェットです。
一席目
主催側も含めて今回は合計9人集まる予定。ぼちぼち集まってきたので、1席目を始めます。
左から 裏千家、未経験、表千家の人。
他にも洋服で未経験のお友達も来てくれました。
とりあえず1席目は、基本を押さえて
- お点前
- 主菓子を食べる
- 全員一服ずつ薄茶(泡の立った抹茶)を飲む
の流れでやりました。
休憩
とにかく未経験者への配慮ということで、説明をしっかりして、休憩も取ります。未経験者のうち二人は、茶室に入るときも緊張しているのが伝わってきましたから、なるべくリラックスしてもらうことが大事だと思うのです。
いったん立ち上がりおしゃべりをしてもらい、庭でお散歩。
お花がきれいです。
鯉がかわいい。
二席目
さて、今度はお点前をする人が表千家に替わり、その作法の違いを楽しみます。
僕は「お下げします」とか言ってみたりして。
右の着物は奥さんで、洋服の初心者さんにそばで説明してあげます。
お点前さんが茶を点てて。。
ワタシが飲みます^-^
↑こちらは未経験ですが普段から着物を着ているせいか、すごく場になじんでいます。
抹茶を点てる体験
お点前さんが一服点てたら、今度はみんなが自分で点ててみます。
着物を普段から着る彼なんかはだいぶサマになっていて、巨匠の感たっぷりw 未経験です。
飲むばかりではなく、自分で点てるのもまた楽しいものですよね^^
踊りの発表会
僕と奥さんは3ヶ月前に踊りを習い始めたばかりなのですが、さっそく発表会をしてしまいます。
舞台に出るより友だちとの集まりで和室で踊る方が、僕のやりたいことなのですよ。生活に溶け込んでいる感じがしますからね。
↑僕は「寿」という曲を踊りました。鶴や亀など、新年にふさわしい言葉が並ぶ歌です。
奥さんは「香に迷う」という、女心のせつない歌。奥さんの方がうまいっす。
それを生演奏・生歌で伴奏してくれるという、贅沢な体験。プロを呼んで舞台でやる場合、普通は十数万払うと聞きましたよ。
高校時代の友だちが、たまたま歌と三味線をやっていたので呼んだのです。
僕は踊りの初心者にして、なんとまぁ贅沢なのでしょう(^-^
三味線講座
いったん会としてはお開きにしたものの、抹茶を飲み足りない人には点ててお出ししました。
みんな三味線に興味しんしんで、三味線の彼の話を聞いていました。「今日は本番用の三味線だから猫の皮で、音が柔らかいんだよ」とか。
ちょっと弾かせてもらったり。
三味線の彼としても、日本の古い歌に興味を持ってくれる人がいて喜んでいました。
打ち上げ
毎回ちょっとした違和感なのですが、茶会が終わると「じゃ打ち上げでお酒かコーヒー飲もう」という流れになるのですよ。
僕的には「え?今飲んでたじゃん」なんですがw
茶会自体が飲み会という解釈ではないのですね、普通。
茶会はイベントであって、ちょっと労力を要するものなので、みんなでがんばったから「おしゃべりしたり、ほっと一息つこう」ということなんだと思います。
ふつう、宅飲みの打ち上げとかしないですよね?ww
とはいえ、初心者にとってはなかなか初めてのことばかりで緊張するし、しゃべりたいこともしゃべれない状況でしょうから。。
そりゃ、カフェでほっと一息ついて、後日談で「あのときのあれはあーだった」とか言いたいだろうなぁと思うのです^^
なので毎回「茶会終わったら打ち上げしますよー」と声をかけることにしています。
この日は和食&日本酒の小料理屋さんに行きました。
おまけショット 男着物3人
街なかで見かける着物姿は女性ばかりですが、オシャレ好きでグローバルを意識するメンズには、一着持っていてもらいたいのが男着物。世界に出てもはずかしくないかっこよさです。
日本人の体格が年々大きくなってきたとはいえ、西洋の国々よりは肩幅がせまかったり胸板が薄かったりしますからね。足も長くはなかったり。
洋服を着るとコンプレックスになってしまいますから、自分たちに似合う服を着ましょう、ということですね、洋服の考え方と同じく^^
所感
今回は本当に盛りだくさんで、これまでの集大成だったなぁと思います。
カジュアルな語り口で友人同士の交流をうながし、客自身でも点てる体験をして、音楽と踊りがあり、良い景色をながめる。
こういったイベントは参加者の組み合わせによってカラーが本当に変わるので、再現ができないんですよね。
ここまで楽しくみんながお互いに交流して学べる会はこれまでになく、たぶん当分これを越えることはできないんだろうなぁ、と感じるくらいに全てがバランスよくハイレベルでした^^
いろいろと「茶道警察」は大変ですが、またやろうかなと思います。