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友だちに聞かれた
友だちに着物を着せた時だったと思います。友人が僕に聞きました。
「着物、着ると歩きづらくない?」
その時答えた内容を、友人への口調で書きます。
Q:着物、歩きづらくない?
A: 袴をはかないと、膝が引っ掛かって歩きづらいのだね。
股割りをしたかな?着物を着たら膝を開いて、足周りにゆとりを持たせるんだ。そうすると歩きやすくなるよ。
それでも確かに、ズボンや半ズボンと比べると、足周りが歩くには邪魔な感じがするよね。下半身の着物と襦袢(じゅばん)が足にまとわりつくから。
それはひょっとして、洋服の歩き方になっているかな?前傾姿勢で、手を振り子のように振ってその勢いを使って、さらにバランスを取りながら進んでるのかな。
和の歩き方は、誤解を恐れずに言うと、腰を少し落として水平に滑るようにして進むのだよ。あまり上半身は動かない。能の動きとか、時代劇で刀に手を添えた侍が走るシーンとか、上半身は動かないよね?
ついでに言うと、前傾姿勢というよりは、多少おなかをつき出した方が歩きやすいかも。これは僕個人だけかもだけど。
足は「する」らしいよ。洋服だと、僕らの世代は足をすらないってしつけられるのにね。