ていねいな生活 ~食事編~

P1010571(謎メニューw)
なんか着物ネタより生活ネタの方がアクセス数多いんで、ついまた書いてしまいますw
お茶って習うと昔の食事作法も一緒に習うことになるんですよね。正式な茶会には食事もありますので。食事して、お酒飲んで、甘いもの食べて、それからお茶くらいな流れなので。
すると普段の食事も段々影響されて、変わってきました。↓に10個にまとめましたよ。

1.テーブルを使わなくなった

お茶の稽古にも茶会にも、テーブルって出てこないんですよね。
「武士の家計簿」という映画でも、台付きの膳を個々に使っていますし。
なので僕も最近はお試しで、膳を使っています。もうテーブルは部屋の隅に追いやってしまいましたwIMG_20160616_133741
でもやってみると、テーブルがない分だけ部屋は普段から広々です。
食事の際も、腕を動かしやすいです。
飯椀・汁椀の向こうにあるお椀を取るときは、真横から取りたいです。でもテーブルだとその腕が飯椀・汁椀に当たってしまうんです。膳なら台が付いていてもテーブルより低いので、やりやすいです。
僕がテーブルの和食の作法を習えばいいだけでしょうが。。

2.なるべく小皿は使わない

醤油などは最初から台所でかけておきます。さすがに刺身は小皿を使いますが。。なるべく無駄な食器は使わないようにということで。

3.ご飯は少しだけ残す

おかわりの時も、食事の最後にも、少しだけご飯を残すようにしました。
小さい頃は「人の家でご飯のお代わりをお願いする時は少し残しなさい」と教えられていましたが、今まで自宅でしたことはありませんでした。

4.食後はお湯を。

お湯を飯椀と汁椀にかけます。少しだけ残したご飯と一緒に食べます。
僕の実家では「一粒一粒のご飯には神様が宿っているから、一粒残らず食べるように」と習いました。
しかしご飯って一粒に満たないかけら達が飯椀に付いたまま残りますよね?これがもったいないなぁと長年思っておりました。
そこで、お湯。お茶でならった「お湯」は、漬物とコゲたご飯と一緒に飲み/食べますが、僕の食事ではお湯だけですw
でも、それなりにおいしいです。食べた後の洗いものも楽です、一旦お湯を通していますので。

5.薄味になる。

最終的に器にあるものを全て食べるので、残った汁やタレも口に入れることになります。すると調理段階で、あらかじめあまり多くの調味料を入れないようになります。塩や醤油など、鍋に入れたものが全て自分の体に入ると思うと怖くてw
小さな頃は「味噌汁は最後塩辛いから残す」とか「タレは残す」とか しつけられましたが、どちらが良いかと言うと。。今はまだお試し中です。

6.正座する時もあり。

僕はパソコンを使うときは椅子の生活ですが、一日中椅子だと足がむくみます。
たまにはあぐらをかいたり正座したりも、心地よかったりします。しかも正座は、10~15分くらいしている分には苦痛ではないし、むしろ心がしゃっきりしたりします。ご飯に集中できたりしますし。

7.食事中にテレビを見ない/音楽をかけない

お茶で出てくる禅の言葉で「喫茶喫飯(きっさきっぱん)」がありますね。どうやら「食事中は食事に集中しよう。お茶の最中はお茶に集中しよう」という直接的な意味から、さらにもっと広い意味まであるようですが、とりあえず僕は、食事中は食事を味わうようにという意味で、この言葉を思い出しています。
今年はじめに半幅帯のワークショップのために富山へ行きましたが、中尾英力さんという懐石料理の料理人とお会いしました。


「もしも自分が食べられたらと常に考えてほしい」との言葉が印象的なのでした。
人を傷つければ回りまわって自分に返ってくるように、自然を傷つければその分人間にも返ってくるでしょうから、なるべく少なく命を頂く生活を送りたいなと思います。

8.魚を味わうようになった

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正式な茶会ではお茶の前に懐石料理が出てきます。その順番は、刺身→煮魚→焼き魚 のようになっているのですが、魚ばかりですよね! 西洋のコースのように前菜→魚→肉とはならないという。
茶会では煮魚がメイン料理として重きを置かれ、その前後に刺身(昆布じめだったり)や焼き魚が来るわけですが、そのような昔の偉い/偉くないの感覚を調理法を含めて感じ取るようになりました。
そうなってくると魚料理が楽しくなります。スーパーに行くとアジ・サンマ・イワシはもちろん、今日はイサキが安いな~トビウオはどんな味してるんだろ~とか関心が出てきました。
食べている最中も、アジはホクホクした食感だなぁとか、イワシって実は濃厚な味してるのね、とか気づいて記憶することも多くなりました。

9.器の正面を保ったまま食べる

お茶を飲む際には茶碗の正面を避けて飲んで、正面に戻して返すといった作法は広く習うところだと思いますが、飯椀とか汁椀なども、よく見てみると正面があるみたいです!
青海波だったり。IMG_20160616_150504
セイガイハって、源氏物語や雅楽の題名に出てきたりしますが、まさか器の柄でもその言葉が使われるとは知りませんでした。
器の正面を意識していると、口を付けたところが変わらず一定なのも心地良かったりします^^

10.食器棚が充実

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器の美しさを感じるなんて、お茶を習うまでは全く意識したことがありませんでした。
シェアハウスには数年間住んでいましたが、共同のお皿は自分が選ぶこともないですし、感じるのはグレードが高いか低いかくらい。その延長上で一人暮らししていましたから、お皿なんて、パーティーするために小皿やグラス、ティーカップなどを6セット以上用意しておいたり、大人数用の大皿があったりくらいで。
それが今では「やっぱ織部の緑色を背景に焼き魚を乗せるっしょ」とか、IMG_20160616_150529
「備前を水に浸してから酒を次いで、口当たりと手に持った感触がタマらん」とか、そんなんなってますwIMG_20160614_134823↑言っといてセイガイハ正面合ってないwww

今のところ

今は以上ですが、またあったらお知らせします 😀

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