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柄を使ってカジュアルダウン、脱「結婚式着物」
こんにちは、店主のヒロです。
「着物」というと結婚式などのフォーマルなイメージがあるので、少しカジュアルダウンするだけでオシャレな日常着になりますよ、という提案です^^
生地の色や素材からもカジュアルダウンできますが、柄が入ってもカジュアルになるのです。
柄が無いとフォーマル、あるとカジュアル
最高レベルにフォーマルな、結婚式の紋付袴(もんつきはかま)の例を見てみましょう。
フォーマルレベル5.とてもフォーマル:★★★★★
羽織と着物は無地ですが、家紋が入っています。今回は出席者ではなく新郎なので、家紋は最も多い5つ紋にしました。
※多いとフォーマルです。
袴は遠めに無地のグレーに見えますが、細かな縞(しま。シマシマのこと)です。
ややこしいのですが、
1.無地だと基本的にフォーマルな傾向
2.でも家紋は多いとさらにフォーマル
3.袴の場合は縞がフォーマル
こんな感じです(^-^;
でも、「1」の「無地はフォーマル」の傾向だけ覚えておけば間違いないと思うのですよ。
柄が目立つとカジュアル。ポップな柄だとカジュアル。
カジュアルの例
それでは、カジュアルの例を見てみましょう。
例として着物を見てみてください。縞(しま)が入っているのですが、見えますか?
着物のフォーマルレベル3.ちょっとフォーマル:★★★☆☆
薄いシマシマで目立たないので、引きで見ると無地にも見えます。なので「ちょっとフォーマル」くらいです。
帯のフォーマルレベル1.とてもカジュアル:★☆☆☆☆
帯には明確に柄が入っていますが、大きな分かりやすい柄のため、けっこうカジュアルです。
柄の内容も鶴や松などの伝統的におめでたいものではなく、パンやフォークなどのポップなものなので、よりカジュアルなのです。
カジュアルな縞
さらにカジュアルな縞を見てみましょう↓
着物のフォーマルレベル1.とてもカジュアル:★☆☆☆☆
縞はより太く、色の対比もより激しいです。
さらに、着物は帯などよりも面積が広いので、それだけよりカジュアルな印象になるのです。
伝統的な柄だとフォーマル。細かい柄だとフォーマル。
わりとフォーマル
今度は、「結婚式ほどではないけど、わりとフォーマル」という例を見てみましょう。
↓は、帯に柄が入っています。
しかしこちらは伝統的な博多帯という帯の典型的な柄で、かつ柄が細かいです。
そのためフォーマルに見えます。
帯のフォーマルレベル4.フォーマル寄り:★★★★☆
帯に柄
↓も同様に、帯に柄が入っています。
帯のフォーマルレベル3.ちょっとフォーマル:★★★☆☆
大柄なのでカジュアル寄りか?と思いきや、この柄は更紗(さらさ)といって、インドネシアの染色技法で染められています。
数百年も前から日本は中国の他にも東南アジアなどと交易がありました。
着物の柄としても取り入れられ続けているので、和服への馴染みが良いのです。
そのため、「どちらかというとフォーマル」くらいの位置づけです^-^
柄を使いすぎるとNG
最後に、柄を使いすぎていて、カジュアルの度を越えてしまっている例をお見せします。
着物のフォーマルレベル0.アウト:☆☆☆☆☆
男のファッションにおける柄の量は非常に難しいもので、微妙なさじ加減でオシャレとアウトが分かれます。
写真の着物の柄は全身に渡り、一つ一つが大きく目立ち、色もピンクで花柄です。
この写真は新年の挨拶の撮影用に、おめでたい感じを演出するために着たもので、これで外出は、残念ながらできません。
柄を使ってほど良くカジュアルダウンして、オシャレに。
全身無地だと失敗はないのですが、柄ものを着ると心が浮き立つ気持ち、ありますよね^^
それに、ほど良い量の柄を入れると適度にカジュアルダウンして、「シックにオシャレ」の領域に入ります。
全身なら薄く細かい柄で、部分的なら濃く大きい柄で、オシャレを楽しんでいきましょう♪
いかがだったでしょうか、一番難しい「柄」問題。使い過ぎと使ってオシャレのラインを、このページで感じて頂けますと幸いです^^